4毒抜きをはじめて以来ほぼ料理には油を使いません。炒め物は肉から出る脂か自家製のラードで、揚げ物はしない。調味料は買うたびに裏を返して、植物油脂の四文字がないかを確認する。1年ちょっと、そうやってきました。
その横で、毎晩サプリを飲んでいました。原材料を一度も見ないまま、3年半です。
先日ようやく裏を見て、その場で固まりました。
3年半、一度も裏を見ていませんでした
そのサプリは、肝臓系と乳酸菌系のものです。お酒をよく飲むので、そういう人向けだと聞いて飲み始めました。商品名は伏せますが、どこにでもあるタイプです。
よくお酒を飲むので肝臓、お酒にいいから、という一点で選びました。そこから先は何も考えていません。警戒心ゼロでした、、(汗)
飲み始めたのは4毒抜きを始めるより前で、数えると3年半になります。4毒抜きのほうは1年と少しなので、途中から重なった形です。その1年ちょっとのあいだに調味料を全部入れ替えて、主食を玄米に変えて、間食も飲み物も見直しました。それだけやっておきながら、毎晩口に入れているものだけが見直しの外にありました。
書いていて情けなくなってきます。
原材料の1番目が植物油脂だった
気づいたきっかけは、たまたまボトルを裏返したことでした。特に理由はありません。なんとなく目に入ったという程度です。
原材料名の欄の1番目に、植物油脂と書いてありました。
食品表示のルールでは、原材料は使われている重量の割合が高いものから順に書くことになっています。これは消費者庁の食品表示基準で決まっていることで、自治体の解説にも同じ説明が出てきます。
つまり1番目ということは、そのサプリで一番量が多い材料が植物油脂だったということです。目当てにしていた成分より多い。
隠れていたわけでもありません。一番上に、一番大きな顔で書いてありました。それを3年半見ていなかっただけです。
原材料表示の読み方は、以前このブログでも書きました。量の多い順に並ぶという話も、自分でまとめています。知識としては持っていたのに、その知識をサプリのボトルに向けたことが一度もなかった。
知っていることと、それをどこに使うかは別なんだなと。

ビタミン系のほうは「加工油脂」だった
気づいたその日のうちに、家にあるサプリを全部並べて裏を見ました。
もう一本、以前飲んでいたビタミン系のものにも油が入っていました。ただ、こちらは書き方が違います。植物油脂ではなく、加工油脂という表記でした。しかも1番目ではなく、欄の後ろのほうです。
これが一番こたえました。
植物油脂という四文字だけを目で追う癖がついていたので、加工油脂と書かれていたら、たぶん見ても素通りしていました。しかも後ろのほうにあれば、上から三つ見て安心して終わりです。
2本確認して、2本とも油。しかも書かれ方も位置も違う。たまたま悪いものを引いたのではなくて、そもそも見ていない場所だったということです。

加工油脂とは何か、調べてみた
聞いたことはあっても中身を知らなかったので、あとで調べました。
農林水産省のJAS規格に定義が載っていました。動物油脂や植物油脂、あるいはその混合油脂に、水素添加、分別、エステル交換のいずれかを行って、融点を調整したり酸化安定性を持たせたりしたもの、という説明です。身近なところではマーガリンやショートニングの原料になります。
要するに、元の油に手を加えて、固さや溶けやすさ、傷みにくさを変えたものです。元をたどれば植物油や動物油なので、油であることに変わりはありません。
ひとつ補足しておくと、加工油脂と聞いてトランス脂肪酸を連想する人がいるかもしれませんが、そこは分けて考える必要があります。調べたところ、2000年代以降は業界全体で硬化油を使わない方向に進んでいて、硬化の代わりにエステル交換という方法が多く使われるようになっているそうです。加工油脂だから即トランス脂肪酸、という話ではありません。
うちが避けているのは植物油そのものなので、そこは切り分けて、油かどうかだけで判断しています。
なぜサプリだけ無防備だったのか
あとから考えると、理由は二つあります。
ひとつは、いいと聞いて始めたものだったこと。
食品は、疑う前提で手に取ります。新しい調味料を見つけたら、まず裏を返す。それが体に染みついています。ところが、体のためにと思って始めたものは、最初から味方の顔をしている。味方の身元は調べません。始めた理由が、そのまま確認しない理由になってしまう。
もうひとつは、食べ物という認識がなかったことです。サプリは飲むもので、食事ではない。頭の中で完全に別の棚に入っていました。味もしないし、食卓にも並ばない。でも口に入れている以上、食べているのと同じです。
4毒抜きを始めたとき、手をつけた順番は調味料、主食、間食、飲み物でした。食卓に近いところから順に見直していく形です。サプリはその輪の一番外側にいたまま、何年も残っていました。
なぜカプセルに油が入るのか
自分の不注意で終わらせるのも気持ちが悪かったので、こちらも調べました。
カプセルには大きくソフトカプセルとハードカプセルがあり、私が飲んでいたのはソフトカプセルのほうです。
製造会社の説明によると、ソフトカプセルは油や液体の原料を皮膜で包んで作る形で、各種の剤形の中で油成分を加えられるのはこの形だけだそうです。粉末の原料を入れる場合も、乳化剤と混ぜてから包むことになるとありました。
つまりソフトカプセルという形を選んだ時点で、中身のベースに油が入るのは前提だということになります。1番目に来るのも、仕組みから考えれば不思議ではありません。
ハードカプセルは、皮膜が豚のゼラチンかセルロース系のものが主流という説明でした。錠剤の場合は表面のコーティングに別の材料が使われ、コーティングをしない素錠という形もあるそうです。
剤形によって入るものが変わる。この視点をまったく持っていませんでした。
なお、ここに書いたのは調べた範囲の一般的な話です。製造の方法はメーカーごとに違うはずなので、すべてが同じというわけではありません。
気にしすぎかどうかは、人によると思います
ここは意見が分かれるところです。
カプセル1粒に含まれる油の量は、料理で使う油に比べればごくわずかです。炒め物で使う量とは桁が違います。そこまで気にする必要はない、という考え方は十分に成り立ちます。
サプリを続けることと、カプセルの少量の油を天秤にかけて、前者を取る判断もあるはずです。特に、医師や薬剤師から勧められて飲んでいる場合は、自己判断でやめるべきではありません。気になるなら、まず処方した人に相談してください。
そのうえで、うちの場合はやめました。
理由は量の話ではなくて、線引きの話です。うちは植物油を避けるという一本の線でやってきました。ここで量が少ないから大丈夫という考え方を入れると、その線が自分の中でぼやけてきます。
それと、単純に据わりが悪かった。料理では一滴も使わないようにして、外食も控えて、調味料も全部裏を見て買っている。その横で、毎晩わざわざ油を飲んでいたわけです。(汗)
これはうちの線引きであって、正解を示しているわけではありません。
次から見る場所
同じ見落としを繰り返さないための覚書として書いておきます。
まず、確認する場所を表にまとめておきます。
油の名前は一つではない
| 表記 | 内容 |
|---|---|
| 植物油脂 | 植物由来の油の総称 |
| 加工油脂 | 油脂に水素添加・分別・エステル交換を行い、融点や酸化安定性を調整したもの |
| なたね油/大豆油/米油/サフラワー油 | 具体名で書かれている場合 |
| 乳化剤 | 粉末をソフトカプセルに入れる際に使われることがある |
剤形で当たりをつける
| 剤形 | 油が入る場所 |
|---|---|
| ソフトカプセル | 中身のベースが油。油を加えられるのはこの剤形 |
| ハードカプセル | 皮膜は豚ゼラチンかセルロース系が主流 |
| 錠剤(コーティングあり) | 表面のコーティング材 |
| 素錠 | コーティングなし。添加物を減らしたい製品で選ばれやすい |
※製造方法はメーカーごとに異なります。剤形は当たりをつける目安です。
ここからは、実際に見る順番です。
まず、原材料名の欄を最後まで読みます。1番目から3番目までを見て終わりにしない。今回のビタミン系がまさに後ろのほうにありました。
次に、油の呼び方が一つではないことを頭に置きます。植物油脂、加工油脂、なたね油、大豆油、米油、サフラワー油。うちで確認した2本も、片方は植物油脂、もう片方は加工油脂でした。同じ油の話なのに、探す文字が違います。
それから、剤形を確認します。ソフトカプセルなら、中身に油があるものとして見たほうが早いです。
そして、原材料名の欄が短いものを選ぶ。書いてあることが少ないほど、余計なものが入る余地が減ります。食品を選ぶときと同じ考え方です。
最後に、油以外の3つも同じ目で見ます。乳糖の形で乳が入っていたり、飲みやすくするために糖類が入っていたりします。やることは食品の裏を見るときと変わりません。対象を広げるだけです。
見落としは、たぶんまだあります
今回わかったのは、原材料を見る習慣があっても、見る対象から外れているものは何年でも素通りするということです。
食品はもう体が勝手に裏を返します。でも、食品の顔をしていないものには手が伸びない。サプリがそうでした。
そう考えると、他にも同じような場所がありそうです。歯磨き粉、のど飴、常備薬のたぐい。家族が使っているものにも同じことが言えると思います。
とはいえ、口に入るもの全部を疑い出すときりがありません。全部を完璧にやろうとすると続かなくなるというのは、4毒抜きを続けてきてよくわかりました。なので、まずは毎日続けているものから見ていきます。頻度が高いものほど、見落としたときに積み上がる量が大きいので。
3年半という数字を見たときは、笑うしかありませんでした(笑)でも気づいた今日からは変えられます。引き続き、できる範囲で整えていきます。
